Question (質問)
三菱製PLCからのSIEMENS製PLCへの置き換えの際に注意点がありますか?
Answer (回答)
三菱電機製PLCからシーメンス製最新PLC(S7-1200/S7-1500シリーズ)への移行をご検討いただきありがとうございます。
国産PLCからの移行は、単なるプログラム変換ではなく、グローバル標準(IEC規格)の設計思想を取り入れる絶好の機会です。
マイグレーション成功に向けた3つの重要なポイントを解説します。
1. ハードウェアと配線の違い(グローバル標準への適応)
・I/Oの極性(PNPとNPN): 日本で一般的なシンク入力(NPN)に対し、シーメンスではソース入力(PNP)が主流です。センサー等の仕様確認や対応モジュールの選定が必要です。
・端子台と配線: 丸端子などのネジ止めではなく、スリーブ端子(フェルール端子)やプッシュイン端子が主流で、メンテナンス性が向上します。
2. プログラミングの進化(構造化と最適化)
・構造化プログラムの採用: 長い「リニアプログラム」から、機能を部品化する「構造化プログラム(OB/FC/FBに分割)」へ移行し、プログラムの再利用性(標準化)と可読性を高めます。
・シンボリックアドレスの活用: 絶対アドレス中心から移行し、「グローバルデータブロック(DB)」を用いて変数名(シンボル)でデータを管理します。
・最適化ブロック: 変数を自動で最適な順序に並び替え、処理速度を最大化します。アドレスを意識せずロジック開発に集中できます。
・IECタイマー/カウンタ: 固定番号ではなく、ファンクションブロック(FB)内で「マルチインスタンス」として保持し、完全な部品化を実現します。
3. 統合開発環境「TIA Portal」による効率化
・全機器の一元管理: PLC、HMI(タッチパネル)、ネットワーク、ドライブ、安全制御を1つのソフトウェアで統合的に設定・開発できます。
・変数の共有: PLCで作成した変数をHMIにドラッグ&ドロップで割り当て可能。二重入力の手間や不整合によるミスを完全に防ぎます。
弊社では、現在のシステム構成や要件をお伺いし、最適なプランをご提案させていただければと考えておりますので、お気軽にご相談ください。




