「九十歳。何がめでたい」読みました!
投稿日:2018年02月06日
話題の本ということで読みました。
92歳になった作者・佐藤愛子さんの自身の身体に次々に起こる災難の数々…時代の進歩についていけない自分。あとは死へと向かうのみの残りの人生。そんな夢も希望もない残りの人生を“ヤケクソ”に生きる(しかない)自身の思いが書かれていました。
一部紹介します。
以下184頁より
『豆腐一丁が13円だった時代、10円豆腐を売るという噂を聞きつけて、2キロの雪道を歩いて買いに行ったという友達の話は、私には涙が出るほどの美談だった。
誰もが苦しい家計をやりくりして子供を育て家庭を守らなければならない時代だった。生活費の少なさを愚痴る暇があったら、10円豆腐屋へ雪道を歩くことを厭わないという哀しくも健気な(今はアホかといわれる)気持ちが「主婦魂」の根っこなのである。』
いまこのような場面が日本にいくつあるでしょうか?
文明や文化が新しくなっていくなかでも、人間が守っていかなければならないもの(文明の進歩によって失われた人間の謙虚さや感謝や我慢)があるんですよね。
私も時々スタッフに、「メールでのやり取りだけではなく、出来るだけ対面し、顔を合わせて話をしなさい」と言います。
佐藤さんが色々なことに物申しているのは『文明よりもまず人間じゃないか』ということだと思います。
“とやかく言う”昔の人の言葉・教えを守り、私もまだまだ頑張ります(^_^.)
そして、いくつになっても『のんびり人生』は体によくないことがわかりました(^_^;)
投稿者のプロフィール
北口功幸
1965年(昭和40年)大村の松原の漁師街生まれ。
松原小学校、郡中学校を経て、国立佐世保工業高等専門学校(佐世保高専) 機械工学科を1986年(昭和61年)に卒業。
空調衛生設備会社へ入社し、同社九州支店へ配属。その後、長崎地場の機械・設備設計会社や制御系の会社を経て、坂本竜馬に憧れ、1996年(平成8年)に亀山電機設立。
剣道とバレーボールは小学校から関わりを持ち続け、10年続けた剣道は三段。
2020年(令和2年)亀山電機代表取締役会長へ就任、同時に亀山社中設立、代表取締役社長へ就任。
【所属】
長崎西ロータリークラブ (2016-2017年度会長、2010-2011年度幹事)
佐世保高専同窓会 幹事(年度 会長)
佐世保高専剣道部OB会役員
NTC西九州テクノコンソーシアム(2024年度 会長)
長崎県情報産業協会(副会長)