Question (質問)
S7-300のOB122エラーの内容と原因を教えてください。
Answer (回答)
シーメンスS7-300におけるOB122エラー(モジュールアクセスエラー)についてご相談いただき、ありがとうございます。
ご提示いただいた情報をもとに、エラーの原因と対策について詳しくご説明いたします。
OB122エラーは「ペリフェラルアクセスエラー」とも呼ばれ、ユーザープログラムがモジュールのデータにアクセスしようとした際に
発生する同期エラーです。
このエラーをCPUが検出すると、エラー処理用のオーガニゼーションブロックであるOB122が呼び出されます。
もしユーザープログラム内にOB122が作成されていない場合、CP
Uは自動的にSTOPモードに移行します。
【OB122エラーの主な原因】
①ハードウェア構成の不一致
・STEP 7の設定と実際のモジュール構成・アドレスが一致していない。
②モジュールの物理的問題
・モジュールやDP/IOデバイスの故障
・装着不良やバスコネクタの接触不良
③プログラム上の問題
・存在しないモジュール/スロットへのアクセス
・ペリフェラル直接アクセス命令のアドレス誤り
④配線・パラメータ設定の問題
・配線不良や設定矛盾
【エラー特定と対策手順】
①ハードウェア確認
・LED表示(SF赤点灯)を確認。
・モジュール装着・バスコネクタの接触不良をチェック。
・配線の緩みや断線、接地を確認。
②STEP 7で診断
・診断バッファを確認し、エラー発生モジュールやアドレスを特定。
・ハードウェア構成が実際のモジュール配置やアドレス設定と一致しているか確認。
③プログラム確認
・I/Oアクセス命令のアドレスと構成の整合性を確認。
・エラー処理OB(OB122, OB82, OB86)を活用し、診断を継続。
④モジュール交換
・上記すべての手順を試しても問題が解決しない場合、モジュール自体の故障が考えられます。
可能であれば、同じ型番の予備モジュールと交換し、エラーが解消されるか確認してください。
これらの手順で問題が解決しない場合は、一度亀山電機までお問合せのほどよろしくお願いいたします。
お問合せ先は下記の通りとなっております。
TEL:095-864-7000
お問合せフォーム:https://www.kameyama-grp.co.jp/kd-maintenance/contact.html