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Question (質問)

SIEMESN製PLCと三菱製PLCでTCP通信による通信確立を検討しています。 どのような方法が考えられますか。

Answer (回答)

SIEMENS製PLCと三菱製PLC間でTCP通信を確立する手法として今回は以下の
2つの方式をご紹介いたします。

1.MCCLIENT通信を適用したMCプロトコル(SLMP)接続
2.三菱シンプルCPU通信機能を使用した接続

1.と2.の通信手法の違いはどちらのPLCをClient側(親機)として設定するかの
違いとなります。1.の通信手法の場合はSIEMENS製PLCがClient(親機)で
三菱製PLCがServer(子機)になります。(2.はその逆です。)

手法1.の場合SIEMENS側がClient側になりますので、既存のプログラムに
メーカー作成の通信プログラムを追加し、server側(ここでは三菱製PLC)の
ネットワーク情報(IPアドレス、ポート番号等)パラメータを追加する等の
詳細設定が必要ですが、三菱製PLC側はIPアドレス設定及びCPUオンボード
TCP通信設定にSLMP接続設定を有効にするのみでそれ以外の設定は必要
ありません。

手法2.の場合は三菱製PLCがClient側になるためネットワーク詳細設定にて
cpuシンプル通信の項目から各種データの送受信メモリマップ設定が必要となりますが
SIEMENS側での設定はIPアドレスの設定のみで通信可能です。
(ハードウェアの制限によりシンプル通信はIQ-RシリーズのFW6.4のみ有効です。

以上の2つの通信手法を今回ご紹介させていただきましたが、詳細な設定方法等
に興味がおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。