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③リタール制御盤用クーラー
外気が40℃を超えると、軸冷ファン等では制御機器を冷却することが難しい
密閉タイプの制御盤だけでなく、軸冷却ファンでも暖かい外気を吸い込むことになり、制御盤内の温度が下がらないためである
外気が40℃であれば、制御盤内の温度は60℃になる
一般的に大型の制御盤では、
制御盤内温度
=外気温度 + 15℃~ 20℃
と見ることが目安である
制御機器の多くの動作保証周囲温度は50℃となっています。周囲環境温度が40℃をこえるよう高温地域に制御盤を設置した場合、外気温度が高いために自然放熱だけでは盤内の温度が下がらずに60℃を超えることがあり、度々制御機器に熱トラブルが発生していました。
外気が40℃であっても、制御盤クーラーを取り付けることで、外気と同じ40℃以下にすることができる
動力がコンプレッサーのため、熱計算によって最適な容量のクーラーを選定することで、制御盤内温度をコントロールすることができる
制御機器は周囲温度によって故障率と機器の寿命が決定
制御機器の40℃の時の故障率を1 とすると、60℃の時は故障率が10 となり、40℃と60℃の時では約10 倍の故障発生率の差になる
トラブルが発生すると復旧がスムーズにいかない場合が多い海外では、制御盤内温度を制御盤用クーラーによる盤内の温度管理を実施します。
制御盤の熱計算を設計段階ですることで、PLCやインバーターなどの制御機器の故障を防ぐと同時に、制御機器の長寿命を実現します。
制御盤内の熱効率を、設計段階より検討しておくことで、最終的には制御盤内の各機器の寿命を延ばす事にもつながります。