亀山電機ものづくりコン 佐世保高専チーム金賞 高齢者支援の装置開発
制御システム開発などを手がける亀山電機(長崎市)主催の「学生ものづくり&アイデアコンテスト」(長崎新聞社など後援)が8日、同市油木町の市科学館であった。最優秀の金賞には、高齢者が自宅内で眼鏡や財布など日用品の置き場所を忘れた際に物探しを支援する装置を開発した佐世保高専のチームが輝いた。
コンテストはものづくりの喜びを分かち合うことなどを目的に開き、11回目。AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボット、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)をキーワードに、生活の利便性向上や地域活性化などにつながる作品やアイデアを募った。同校と長崎総合科学大の計11チームが参加。それぞれの提案を県内企業関係者が審査した。
金賞のチームは城野生羽さん、大嶋妥聞さん、川久保光莉さん、高木華恋さん、関口舞さんの5人。眼鏡や財布などに小型発信機を取り付け、スマートフォンアプリで位置を表示する仕組みを提案。高齢者がやみくもに物を探す際に生じる事故のリスクを減らせるとした。代表の城野さんは「装置の精度を高め実用化につなげたい」と受賞の喜びを語った。亀山電機の北口功幸会長は閉会あいさつで「感性を大事にして今後の成長につなげて」と参加した学生にエールを送った。(田下寛明)
