情報の共有化こそ・・・

品質管理責任者のKです。

弊社もISO9001:2000を取得してもう直ぐ2年になります。
まだまだ改善の余地ばかりで、日々是正の毎日ですが、何とかPDCAの基本型は確立しつつあります。

そんな中でも弊社が特に力を入れているのが、
①不適合製品報告書
②是正予防処置報告書
③クレーム報告書(フィードバック報告書)
この3つの記録です。

この3つの記録はお判りのように、何か問題が発生しないと作成しない記録になります。と言うことは、この3つの記録がないほうがいい会社のように思えますが、この3つの記録が全くない企業は、まず存在しないと思います。それは、その記録が存在しないのではなく、問題がありながら記録に残していないのが現状だと考えられます。

よくありがちなのが、発生した問題を個人で解決し、会社へ報告しない、というケースですが、これが一番厄介な問題です。
誰でも自分の失敗を報告したり、非を認めたくないものです。しかし、何か問題が発生した時に、報告し易いような環境、雰囲気、システムを造ってあげるのも会社としての役割だと思います。

ご参考までに・・・
私がお付き合いさせて頂いているある会社の品質目標は、
「一つのオーダーで必ず3箇所以上の不適合箇所を発見すること」
というのがあります。一見、不良品を作り出せ!というふうに見えますが、そうではありません。この目標の持つ意味は、
①検査自体に妥協を許すな!
②昨日より今日、今日より明日と、日々品質向上!
③検査員の力量(検査技術)を伸ばせ!
と言うことです。要は、製品を作り出すプロセス、検査プロセスの中に改善の余地はないか、常にウォッチする必要があり、そのためには問題点を共有化し、再発防止に努める、すなはち、品質改善にはゴールがない、ということが言えます。

とにかく、全ての情報を全てのスタッフが共有できる環境こそ、磐石なPDCAサイクルを構築する近道だと思います。

我々亀山電機もまだまだですが、みなさんの会社はいかがですか?