海援隊旗


ありがたいことに、多くの方に還暦のお祝いをいただいております。こんなに祝っていただけるとは予期しておりませんでしたので、まさしく望外の喜びです。宴席も贈り物も嬉しいばかりですが、特にインパクトが大きかったのはこちらです。

亀山電機のロゴマーク、これは、かの坂本龍馬が率いた海援隊の旗印、通称「二曳(にびき)」旗をモチーフにしています。この二曳旗は、ただ単に龍馬が考案したものではありません。その由来には諸説ありますが、最も有力なのは、海援隊を事実上、藩の機関として支援していた土佐藩主、山内家の家紋がもとになっているという説です。
海援隊は、貿易や海運業を通じて巨万の富を築き、その利益で武器弾薬を調達し、薩長同盟の成立にも深く関わりました。彼らの活躍は、時代の常識を打ち破るものでしたが、その背後には、土佐藩という確固たる基盤と、藩からの信頼があったからこそ成し得たものです。

海援隊旗をモチーフにしたロゴは、実はソフトバンクグループとも共通しています。孫正義氏は、坂本龍馬を敬愛し、その「志」に強く共感したと言われています。
共通するのは、単にデザインだけではありません。そこには、時代を切り拓くパイオニア精神と、既存の常識にとらわれない柔軟な発想という、共通の哲学が込められています。

しかし、私が亀山電機のロゴにこの海援隊旗を選んだ理由は、それだけではありません。
海援隊は、新しいビジネスを次々と生み出す一方で、土佐藩という基盤に支えられ、信頼関係の上で活動していました。亀山電機も、お客様や社会との信頼関係を何よりも大切にしています。
亀山電機のロゴマークは、単なるデザインではありません。 「パイオニア精神」と「未来への挑戦」に加え、「信頼という確固たる基盤」を象徴する、私たちの揺るぎない決意の証なのです。

海援隊旗をいただいたとき、このことを思い出して背筋が伸びました。忘れないように今は社内に飾っています。亀山電機にお越しの際はぜひご覧ください。

投稿者のプロフィール

北口功幸
1965年(昭和40年)大村の松原の漁師街生まれ。
松原小学校、郡中学校を経て、国立佐世保工業高等専門学校(佐世保高専) 機械工学科を1986年(昭和61年)に卒業。
空調衛生設備会社へ入社し、同社九州支店へ配属。その後、長崎地場の機械・設備設計会社や制御系の会社を経て、坂本竜馬に憧れ、1996年(平成8年)に亀山電機設立。
剣道とバレーボールは小学校から関わりを持ち続け、10年続けた剣道は三段。
2020年(令和2年)亀山電機代表取締役会長へ就任、同時に亀山社中設立、代表取締役社長へ就任。
【所属】
長崎西ロータリークラブ (2016-2017年度会長、2010-2011年度幹事)
佐世保高専同窓会 幹事(年度 会長)
佐世保高専剣道部OB会役員
NTC西九州テクノコンソーシアム(2024年度 会長)
長崎県情報産業協会(副会長)