亀山電機は昨年11月、日本貿易振興機構(ジェトロ)の地域間交流支援(RIT)事業に参加。工学技術を巡るビジネスの枠組みで、日本側から同社や北九州市を中心とする計15の製造系企業・団体、ドイツ側からシーメンスを含むバーデン・ビュルテンベルク州の企業群が集まり、それぞれ連携先を模索していた。
ジェトロ北九州によると、こうした自動化技術を持つ企業が東南アジアへ進出を図っても、市場ニーズに合った商品を格安で販売できる欧米勢が有利な状況。日本企業の海外ビジネスのノウハウ不足が課題となっている。ジェトロは、ドイツ先進企業との技術連携や製品の共同開発を促し、価格競争力を高めたい考え。亀山電機は2020年度の輸出売上目標を総売上の1割に当たる2億円と設定。北口社長は「シーメンスとの連携による海外展開で雇用創出につなげ、長崎の経済を活性化させたい」と話している。