Anser (回答)

海外では正直、予想を超える数々の問題が発生します。 盤面取付機器の盗難や盤内機器の盗難があります。受電直前にも注意が必要であり、1次側電源がAC計画なのにDC接続等、通常考えにくい事が環境や文化の違いなのか沢山あります。 綺麗な見た目(ランプやリング)の製品は盗難のターゲットとなり、その地域の駅にあるバザーで見かけたのは、絶対に市場に出回らない名前入りの工具、特殊機器がバザーにあり販売されてました。またバルブのリングを腕輪代わりにつけて自慢している現地作業員もいる程で、寛容さと自由な気質を持った国もあります。 その為、準備して持っていく工具や製品の管理には注意が必要です。工具は貸すと殆ど戻ってきません、持っていく工具は紛失しても影響が少ないものを持っていくようにしております。 制御盤の受電前には紛失している製品を確実に確認が必要です。盤内機器が盗難されている場合、電源ケーブルがそのまま剥き出しとなっているので、事故に繋がります。盤の鍵は扉のヒンジを曲げて開けられて驚きました。 また調整段階での注意点として、足場等や仮処置用の機器など、廻りを気にせずに設置される事が多いです。その為、設備を動かすと設備がそれらに接触して破損した事もありました。PLC作業者の場合、制御盤での作業が殆ど思いますが、資材置き場となり制御盤の扉を開くことが出来ない、頭上から溶接の溶けた金属がボルト等が落下してきて痛く、熱いです。海外ではそれは普通なので特に気にされることがありません。そして衝撃だったのが頭上から尿が落ちてくる等々ありました。生活が厳しい国もあり、生活の為に盗んだり、他人への影響を考えないで行動する等もあります。 現場で安全ルールは当然あり、安全第一もあります。それとは別に、現地語で喧嘩をしない、盗まない、昼寝しない等の立ち振る舞いの注意書きもあり、海外作業の難しさを感じました。 もちろん、困ったことがあれば真摯に対応してくれる現地の優しい人も沢山います。 最後にコミュニケーション英語も大切ですが、第二言語がフランスやロシア語等で英語を勉強する機会が無い事もありますので、ある程度の現地語(及び第二言語)の挨拶を知っていると、生活や作業環境が非常に良くなる事も良いです。 安全は自分で確保し、環境に合わせ臨機応変に対応してい柔軟さ、文化を認める寛容さを持って海外へ行きましょう。