Anser (回答)

EMC試験は電磁波による誤動作がないか確認する試験で主に以下の項目の試験が実施されます。 伝導エミッション:電線(制御線、動力線)に伝導されるノイズ影響を測定 放射エミッション:空間に伝導されるノイズ影響を測定 イミュニティ:外部からのノイズ影響を測定 電源周波数磁界:電力周波数磁界の影響を受けた場合の耐性評価試験 外部からの電源磁界によるノイズの影響受けても通常運転できることを確認する。 放射イミュニティ:空間に放出されたノイズの影響を受けずに通常運転が可能か確認する。 伝導イミュニティ:電源ケーブルにノイズを乗せた状態で制御異常が発生しないか確認、測定する。 電気的ファストトランジショントバースト:スイッチなどの開閉器ON/OFF時に発生する繰返しの速い高周波ノイズによる影響を確認する。 雷サージ:落雷によって発生するサージを模擬し機器の耐性を評価する試験 動力、制御電源だけではなく通信ケーブルにも乗せて検査を行う。 電圧ディップ:供給される電源が断された際に設備が停止されるまでの時間を計測する。 電気安全試験:耐電圧試験及び盤内構造の目視による確認 また、EMC試験は設備全体から5から7か所測定をおこなう為、盤の設置箇所によってはノイズ測定箇所から遠くEMC試験を通る可能性が高くなります。従って、盤内配置を計画する際には盤設置箇所を確認し前後扉が可能であれば後方にインバータなどの発信源になる電気機器を配置することも検討した方が良いと考えます。 特にインバータなどの発信源を盤内に所有する場合には十分なEMC対策が必要となります。