Anser (回答)

ホットスワップ(Hot swap)とは、取り付けられた設備やシステムを、そのまま電源投入した状態で機器交換等ができる便利な仕組みの事です。日本語で表現すると、活線挿抜です。電源を落として交換やメンテナンスする場合、一度設備やシステムを止めて作業を行います。作業完了後、改めてシステムや設備を再起動させる必要もあるので、時間や材料準備、生産能力などに影響が出てしまい、コスト面でも良くないです。それに比べホットスワップで作業ができる場合を考えると、保守メンテナンス、そしてトラブル発生時の観点で非常に効率的です。ホットスワップと記載されている機器の構造について補足すると、コネクタ形状やベースとなるラックやモジュールに抜差しするタイプの場合、”ホットプラグ” (hot plug)という表現も使われる事もございます。ホットプラグもホットスワップと同様、システムや設備の再起動が不要です。ホットプラグについて、実は私たちが普段使用しているUSBメモリもホットプラグに該当します。USBを使用する時には、パソコンの電源をON/OFFの必要もなく抜差しが可能なのはご存じかと思います。例えば産業用パソコンを例に挙げると、ハードディスクでトラブルがあった場合にも継続して使用可能となる、冗長性を持たせたRAID構成(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)があります。そのRAIDに関する情報にもしホットスワップと記載があれば、システム稼働させたままハードディスクの交換が可能です。カタログや資料に記載されている聞きなれない言葉があれば、一度調べてみる事をお勧めいたします。